2010/02/21 ■ PS3 torneに期待するレコーダーの未来 Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク


PS3用の地デジレコーダー「torne」の発売日が3月18日に決まりました。みなさん、予約しましたか?ごらんの通り、私はさっそく予約しました。
ネットショップや秋葉原のショップではあっという間に単体予約が終了してしまったと聞きますが、まだ実店舗なら予約を受け付けているところもあると思います。この調子だと初回出荷は潤沢…とまではいかないかも?という予感もするので気になる方は予約しておいたほうがいいかもしれません。


いまさら繰り返すまでもありませんが、torneは「PS3に接続する地デジのみ・シングルチューナー」の録画キットです。PS3に接続すれば、PS3を地デジレコーダーとして使うことができる、というシロモノ。
「いまさら地デジだけか」「シングルチューナーでどうするんだ」「録画するだけしてBDにも焼けない、DVDにも焼けない、編集もできない、見て消すだけ」など批判の声もありますが、私がtorneにただただ期待しているのは「快適なUI(ユーザインタフェース)」。これにつきます。逆に言えば、私にとっては「快適なユーザインタフェース」さえあればそんな(批判されているような)些細なことはどうでもいいのです。

いままで触ってきたなかでユーザインタフェースが秀逸だと思ったレコーダーに「コクーン」(CSV-EX11)があります。当時ですらDVDレコーダーが溢れているなか、DVDすらついていない(保存できない)、HDDのみのレコーダーが15万円。その値段もありほとんど売れていなかったようですが、実のところ地デジ・HDがメインになった現在でも我が家では現役で使われています。というより、現在も主力機です。「どうしてもHDで残しておきたい」とか、「たまたまリアルタイムで見る」時だけHDに切り替え、普段は巨大なHDテレビをSDのビデオ入力モードにしっぱなしでコクーンだけを使っている始末。

なんでこんなことになってしまったんでしょうか。


結局のところ、家電レコーダーの世界では「快適に使える」という点がちょっと置き去りにされてきたところがあるのかな、と思います。特にユーザインタフェースにおいて「速度」はユーザ体験の中でかなり重要な位置をしめていると思うのですが、あまりにも軽視されすぎていた。torneをきっかけに少し風向きが変わればいいなあと切に思います。

それと、「なんだかんだと結局コクーンを使ってしまっている」のにはひとつ非常に大きな理由があります。
「リアルタイム視聴(ライブ視聴)時も常にバックグラウンドで録画していて、いつでも一時停止や巻き戻しができる」
この機能、PC録画以外ではデジタルレコーダで実現しているものを見たことがありません。ぼーっと放送中の番組を見ている時でも、「あ、いまの何!?」とか「ちょっとトイレ行ってくる」とかいう時にいつでも一時停止や巻き戻しができる、というのは非常に便利で、一度使ったらもうそれが出来ないのが不思議、という感覚になります。
これ、torneでももちろん出来ないのですが、torneに先駆けて欧州で発売されたPS3用のデジタル放送録画システムである「PlayTV」ではできるようです。torneの将来のアップデートで実装されたら、それこそとうとうコクーンを引退させることが出来るような気がします。

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