2017/12/02 ■ 映像機器のタイムコード(LTC/Linear Timecode)をUnityで直接読む Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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この記事はドワンゴ Advent Calendar 2017 2日目の記事です。

ドワンゴ Advent Calendar 2016の記事
PSVR「Rez Infinite」を全身で体感するシナスタジアスーツを5740円で自作する
ドワンゴ Advent Calendar 2015の記事
THETA S長時間稼働ジャケットで長時間全天球ライブストリーミング
ドワンゴ Advent Calendar 2014の記事
リアルロボットバトル バトロイド視覚システム解説(Oculus Riftで2mサイズの戦闘ロボットを操縦してみた)


みなさんUnity使ってますか!?

Unityはゲームエンジンといいながらも映像製作や舞台演出、VJなどノンゲームジャンルのリアルタイム映像生成にもかなり広く使われつつあります。というか、私もよくそういう業務で使っています

で。

そういう「イベント現場」のような場面でUnityを使っていると、Unityで生成する映像をほかの機材や演出と同期したくなるんですよね。ちょっとした同期なら「タイミングをあわせてスタートボタンをポチッとする」だけでいいんですが、本当にフレーム単位の同期をがっつりやろうとするとアレッ、どうしよう!?ってなってしまう。

業務用の映像機器の世界では、そんなときのために「タイムコード」があります。映像などのタイミングを厳密に測定・調整・同期するために、映像1フレームごとに番号を振って信号として埋め込み・送出することができるようになっているわけです。

この「タイムコード」。よく使われるものに「LTC(Linear timecode)」と「MTC(MIDI timecode)」があります。とはいってもタイムコードを扱う機材ってなかなか個人では触れることがありませんし、慣れていないとすごい謎の技術っぽい感じがしますよね。が…実は、LTCはただの「音」で、MTCは「MIDI信号」でありどちらも処理するのは意外とかんたんだったりします。

というわけで今回は、このうち「LTC」を実際にUnityでデコードしてみることにしましょう。

2017/09/07 ■ 「40%コンパクトメカニカルキーボード」という世界 (Vortex Core 47key Keyboardレビュー) Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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自分もかなり最近知ったのですが、「40%コンパクトメカニカルキーボード」という世界があります。いわゆる「コンパクトで使いやすいキーボード」としてはたとえばHappy Hacking Keyboardが有名ですが、これでもまだキーボードのカテゴリとしては「60%」さらに20ポイントも小さい、究極のミニマリスト中のミニマリストキーボード、それが「40%」の世界

どれぐらい無茶にコンパクトにしているかというと

まず、キーボードが4段しかない。みなさん、今目の前にあるキーボードを見てほしいのですが、最低でも5段あるはずです。それが、4段しかない。当然そうすると少なくとも数字の列が足りないわけで…カーソルキーとかファンクションキーとかそういうレベルでなく、数字ですらFnキーを併用しないと入力できない!わけです。「どうしてそこを削った!?」「小さくしたいからだ!!!」みたいな(笑)

そのかわり、ともかくひたすらコンパクト。フルサイズのキーを使用しているにもかかわらずフットプリントは携帯電話用の超小型Bluetoothキーボードにせまるサイズを実現しています。

はたしてこの割り切りっぷりで実用になるのか!?そんな気持ちもありますが、なんというかそんな計算を超えて中二心をグイっとつかむこのキーボード、せっかくなので試してみることにしましょう。
(※もちろんこのblogエントリはすべて上記写真のVortex Core 47keyキーボードを使用して書いています)

2017/08/24 ■ スマートフォン用スタビライザーの究極系!?安価で折りたたみ可能な3軸ジンバル Snoppa M1 Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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このblogやTwitterでもときどき話題に出しているスマートフォン用3軸ブラシレスジンバル(スタビライザー)。これにスマートフォンを装着することで「ぶれ」を抑えた動画を撮影することができます。…とはいえ、まだ「なんか仰々しいもの」とか「興味はあるけど買うほどではない」みたいな感覚がある人も多いと思います。が、これ、正直な話「スマートフォンで動画を撮る」ことを少しでもする人ならぜひ一度触ってみてほしい、そんな思いまであるアイテムだったりします。

そんな3軸ブラシレスジンバルのなかで、Indiegogoで出資を募集していた「折りたたみ可能で安価な3軸ジンバル」 Snoppa M1が届いたのでレビューしてみます。(長いので先に簡単な要約:とてもすてき)


2017/08/11 ■ 明日8/12「ガジェットフリマ 2017夏」でいろいろ売ります! Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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ギークの祭典「ガジェットフリマ 2017夏」は8月12日開催 すがやみつる先生やGPD Pocketの講演も」と記事にもなっていますが、明日8月12日に「ガジェットフリマ 2017夏」が開催されます。記事に引用されている過去の写真(↑)もこれ私のブースなのですが、今回はいつも以上にガッツリと手持ちの資機材を持ち込みます!売ります!買ってください!!!

2017/07/26 ■ ダイソーの600円ラジコン2台でレースをする(ための調整をする) Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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ぼくらのダイソー万歳!!!

…というわけで、いろいろなものが100円(税別)で売っていることでおなじみの、庶民の味方「ザ・ダイソー」。最近は100円(税別)におさまらない高額…とはいえ数百円(税別)の商品もけっこうありますが、そんな高額商品の中に「ラジコンカー」があるのをご存じでしょうか。ラジオ・コントロールド・カー。正真正銘、無線で制御し自走するラジコンカーです。なんとお値段600円(税別)!

ダイソーで600円というとちょっとお高い印象にもなりますが、無線でちゃんと操縦できて(前進・後退・右左折フルコントロール!)600円はよく考えなくても破格です。安すぎでしょ。

で、そんなラジコンを発見した子供たちが「パパ!!!!ラジコン売ってる!!!600円!!!」とハイテンションになりながら2台買ったのはいいのですが…

さあ、ここで勘のいい人はピンときますよね。そう、なんといっても新品600円のラジコンカー。2台買ったところでそれらの無線のチャンネルが分かれているわけもなく、同時に走らせようとすると混信してしまうのでありました…。

はてさて、そんなときはパパの出番。ちょちょっと開けて2台同時に走らせられるようにしてみましょう。

2017/07/23 ■ 圧倒的な没入感!3面マルチ投影で映画が楽しめる劇場「ScreenX」の座席ベストポジションはここだ Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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2017年7月1日から日本でも導入が始まった新次元3面マルチ上映システム「ScreenX」。現在のところ国内ではユナイテッド・シネマ アクアシティお台場のみに導入されている、あたらしい映画の投影システム正面のスクリーンだけではなく、側面にも映像を拡張することで圧倒的な没入感を得ることができる、まさにあたらしい映画体験と言えます。

この「ScreenX」、側面にも映像が登場する(シーンがある)ということで、通常の映画とは視聴にあたり「ベストポジション」が異なります。せっかくの新次元映像体験、ベストな場所で見たい…!という場合は、どの座席を選べばよいのか。見え方とともに解説したいと思います。

2017/07/14 ■ GPD Pocketにジャストフィット!小型ボディバッグで持ち運ぶ必要十分なデジタル仕事セット Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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昨年「ポケモンGo時代のボディバッグひとつでフルカバーするモバイル環境2016」として「いかに効率的にボディバッグひとつにありとあらゆる状況に対応するモバイル環境を詰め込むか」という試みをご紹介しました。が、その後主軸となるモバイルPCが(この当時はまだ完成していなかった)GPD Winに移行し、念願のBluetoothトラックボール発売、さらにはGPD Pocketへ…となるにつれ、わずか1年で自分にとっての「モバイル環境の最適解」が変化してきました。この1年すごい!モバイルマニア感涙!機材の組み合わせ考えるだけで超たのしい!…ので、現時点での自分の最適解をご紹介いたします。

前回の記事は「屋外をアクティブに活動しながら電源・ネット・PC環境をどんな状況でも切らさない」というのがコンセプトでしたが、今回は「ストレスなくカフェなど外出先で仕事できる環境をミニマルに持ち運ぶ」のがコンセプト。なので機材量がどんと減りだいぶおとなしくなっています。

「GPD Pocketを持ち運ぶカバンは何がいいんだろう?」という人向けに、ちょうどよいサイズのボディバッグもあわせて紹介します。


2017/06/28 ■ 新書サイズの素敵超小型PC「GPD Pocket」が蓋を閉じると起きてしまう現象を解決する Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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GPD is GOD! GPD is GOD!

というわけで全国一億二千万人のUMPC(ウルトラモバイルPC)ファンのみなさん、GPD Pocketは買いましたか?買いましたよね?まさか買っていないなんてそんな馬鹿な話はありませんよね?まさかね?

とんとこのジャンルの製品が途絶えて久しかったUMPC界に(モバイルPC、というより「携帯ゲーム機」をつくろうとしたらたまたまモバイルPCになってしまった、といういきさつで)唐突に出現した救世主「GPD Win」のことは記憶にあたらしいと思います。

このGPD Winが「モバイルPCとして」予想以上のヒットを飛ばしたためか、メーカーであるGPD社が「こんどはちゃんと(ゲーム機ではなく)モバイルPCとして作ってみるよ!」と開発したのがGPD Pocket。GPD Winにあったカリッカリの尖った印象こそないものの、これぞ!我々が!求めていた!モバイル!PC!というヨダレものの構成になっています。

しかし、そこはそれ、思いついたらさっさと作って売ってしまおうの中国製品。私の手元に届いた機体は、「蓋を閉じかけるとスリープするが、蓋を完全に閉じきってしまうとその瞬間にスリープから復帰してしまう」(蓋全閉が蓋を開いたとして検知されてしまう)という問題が発生していました。Twitterを眺める限りでは、同様の症状が出ている個体はけっこうあるようです。

というわけで、この素敵なUMPC「GPD Pocket」をなめまわしつつ、この「勝手にスリープから起きちゃう」問題を、Windowsの設定で回避してみることにします!

2017/06/16 ■ HoloLens用アプリ「HoloAudioVisualizer」をリリースしました Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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仕事では触っているけど、個人でも少しは手を動かさないとなあ…というわけで、完全趣味でHoloLens用のアプリ「HoloAudioVisualizerをつくってみました。せっかくなのでWindows storeへの登録も体験してみたい…と、ストアからダウンロードできるようになっています(※Microsoft HoloLens専用)。

2017/05/04 ■ “いま”手に入る“立体ディスプレイ”「Volume」が届いたよ!! Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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以前紹介した「立体ディスプレイ」Volumeですが、その後開発者のかたが来日したりなどありつつ、ついに我が家にプリオーダーぶんのVolume(Betaエディション)が届きましたヒャッハー!というわけで、開封+ファーストインプレッションをお届けします。

ひとまずおそらくみなさんが知りたい「で、正味立体ディスプレイとしてどうなの?」という面で言いますと「解像感や明るさ、層の分離感に原理上の課題は当然あるが、おそらく前回の記事の原理を見てみなさんが想像するであろう感覚よりもずっと“立体ディスプレイ”っぽく見え、充分に不思議な楽しさを感じられる仕上がり」というかんじ。なかなかよくできてます。

2017/04/22 ■ マストドン(Mastodon)の面白さを維持するために絶対必要なただひとつの機能 Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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MobileHackerzのマストドン(Mastodon)はこちらです

ネットの一部で話題を席巻している新SNS「マストドン(Mastodon)」。前回は「おひとりさまインスタンス」として1人で使うサーバの構築を紹介しましたが、その後ドワンゴが「friends.nico」というインスタンスを立ち上げたり、ラジオのニッポン放送が独自のインスタンスを立ち上げたりと、止まらず状況は変化しつづけています。

で。

この「マストドン」、「Twitterのようなサービスで、Twitterと違って分散型」と言われても「は???それの何が面白いの???」という人が多いんでないかと思います。実際、自分で始めてみるまでは批判しまくっていたのにやってみたらころりと意見が変わった人もいるくらいです(笑)

いったい何が面白いのか。

そして、その「面白さ」を今後も維持していくために、必要な機能がいまのマストドンには足りていない。その機能とはなんなのか。

2017/04/15 ■ マストドン(Mastodon)おひとりさまインスタンスはじめました Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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MobileHackerzのマストドン(Mastodon)はこちらです

ここ最近「マストドン(Mastodon)」というSNSが急速に話題になっています。Twitterのように、短文の投稿・片方向フォロー・時系列タイムラインの機能を揃えているのですが、Twitterと大きく違うのは「分散型SNS」ということ。Twtterやfacebookのように、一社のインフラに依存するものではなく、OStatusという技術に基づいた、オープンソースの、分散型のSNSなのです。

…といってもなかなかピンとこないですが、つまりは「小規模な、小さなコミュニティの間のTwitter」を誰でも自由につくることができ、さらに複数のコミュニティ間をシームレスに繋ぐことで大きなSNSとして機能する…という感じ。Twitterの規模の利便性と、小規模な内輪の世界とを両立「できそう」なサービスとして注目を集めています。

2017/02/15 ■ トラックボール派感涙!待望のBluetoothモバイル親指トラックボール「Digio2 Q」レビュー Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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みなさんM570t愛用してますか!!!愛してますか!!!

トラックボール、特に親指トラックボールをこよなく愛するみなさん。M570やEX-G Trackballに依存しまくっているかたも多いかと思いますが、「モバイルに適したトラックボールがない」「というかBluetoothで繋がるトラックボールという時点で既に無い」「なので結局デスクトップではトラックボールを使っているが、モバイル環境ではマウス(ないしトラックパッド)をやむなく使う」なんて悩みはないですか!ありますよね!ありますよね!!!

私もそんな悩みを抱える悩める子羊のひとりでしたので、常日頃からあー神様、モバイルに適した親指トラックボールが突然空から降ってこないかなー、みたいなことをぼんやり思っていたのですが…突然!空(Digio)から!ほんとに!降ってきた!のですよ!!!!ひゃっはーーーー!!!!

2017/01/29 ■ 20万円の精密機械をぶん投げろ!超絶360度カメラ「Panono」レビュー Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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RICOH THETAを皮切りに、さまざまな製品が出そろってきた「360度カメラ」。ワンショットで空間ぜんぶを切り取るという体験は、実際に使い始めてみるとほんとうにこれがおもしろい

一度のシャッターで上下左右、すべての方向の写真を記録する。THETA以前は手作りのカメラや特殊な撮影方法で実現するしかなかったのですが、最近はかなり製品が増えてきました。このblogでも以前「bublcam」をレビューしたことがあるほか、360camなどいくつか製品を買っては試しています。ニコンKeyMission 360、SamsungもGear 360、LGはLG 360 CAM、完成度の高いInsta360などなど、いまは360度カメラ百花繚乱といったところです。

そんな360度カメラが盛り上がる前。2011年のことですが、「投げて撮るカメラ」というものが話題を集めたことがありましたボール状の筐体に36個のカメラモジュールを搭載し、それを真上に放り投げると、内蔵された加速度センサーにより放物線の「頂点」で自動的に全周囲の写真を撮影する。そんな素敵なアイデアのカメラです。

その2年後、2013年。この「投げて撮るカメラ(Throwable Panoramic Ball Camera)」は、いよいよ「Panono」として製品化が発表されクラウドファンディング”Indiegogo”で出資を集めることになります。

この「Panono」の出資募集、2014年9月に完成予定、とされていましたが…そこに出資していた私のもとへ、2016年12月、ようやく、製品としてのPanonoが送られてきたのでした。いやあ、長い2014年でした…。