以前blogでも開催をお知らせした「山手トンネルウォーク」、行ってまいりました。天候はあいにくの小雨でしたが、どうせ歩くのはほとんどトンネルだし、と子連れでおでかけすることに。
事前予約登録制だったのですが、入口では特に予約したことのチェックなどはなく(現実にいちいちチェックできるような人数ではありませんでしたが)誰でも入れる状態でした。配布資料などいただいたので、予約制度は時間別に人数を把握したりするためだったのかもしれません。
今回公開された「山手トンネル」は、1992年から工事している大事業です。実家が近いためよくこのあたりを通るのですが、「永遠の工事中区間」だという認識でした。いやー、それがついに開通するとはほんと感慨深いです。
そして、実際に歩ける場所はその山手トンネルのうち最も象徴的な施設「大橋ジャンクション」。
- 新規の高速道路を、既に街が完全に出来上がっている都心に通す必要があった
- そのため新設高速道路は地下深くに建設することになった
- しかし、接続する相手の既設高速道路(首都高3号渋谷線)は高架
- つまり、地下深くから高架へ道路を接続する必要がある
- さらにその接続するためのジャンクションを設置する場所も地価が高い都心地域
当然地下と高架…つまり、かなりの高度差を接続するためには、本来それなりのスペースが必要なのですが、そのスペース(土地)が無い。無ければ、その場をぐるぐる回ればいい。
しかも、地価が高いのでジャンクションの周りを完全に覆って、屋上を公園化しマンションと直結。
結果としてずいぶんサイバーというか未来的な建築物になったのでした。
建物内部はこのように道路が4層構造になっていて、ぐるぐると回りながら高度を稼ぐようになっています。そしてそれを外から見ると冒頭の写真のような異様な巨大建築物に。
ここから接続される首都高3号渋谷線はよく走るのですが、接続される部分(合流部)は昔から微妙に道路幅が広くなっていて、そのスペースが長年の謎でした。いざ大橋ジャンクションが完成して、「ああああ、これをつなぐための予定地だったのか!」とようやく納得。10年20年のスパンでの事業ってほんとすごい。
そして、さらに先(渋谷線~品川)の工事もいよいよ始まりました。そうかー、今度はこのあたりが「永遠の工事中区間」になるのかあ!という感じ(ただ、この区間はそれほど時間はかからないみたいですが)。
内部はライトアップされていたり消防車・救急車・首都高の作業者などに体験乗車(運転席に座らせてくれる)などしていたりして、子供は大はしゃぎでした。以前別の高速の完成直前ウォーキングイベントに行った時もそうでしたが、みなさんすごくサービス良くてほんとうにありがたいです。
事前予約制であるにもかかわらず結構な混雑でしたが、やはりなかなか無い体験だけに大変楽しみました。残念ながら持っていったカメラが即電池切れになってしまったのでまともな写真が残っていないのですが、大橋ジャンクション以外の山手トンネル工事中立体写真などは前回のエントリにたっぷり上げていますので、興味のあるかたはそちらもご参照ください。
次のイベントは品川線の開通時ですかねえ。楽しみです。