2010/03/10 ■ ドコモの定額データプランでは海外端末が使えない Xでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク


ドコモの定額データプランでは海外端末が使えない…という事実を、使えない事態に直面して初めて知りました。自分の情報収集能力の低さに嫌気がさします><
くやしかったので、現在ドコモの回線契約で海外SIMロックフリー端末を使う場合の(パケット通信の)条件についてちょっと調べてみました。
※現在、この状況は改善されています。詳細は「ドコモの定額データプランで海外端末が使えるようになった!」を参照ください。

2010年3月現在、ちょっとわかりにくいのですがドコモの定額パケット通信体系は3種類あります。

  • パケ・ホーダイダブル
  • Biz・ホーダイダブル
  • 定額データプラン
うち、「パケ・ホーダイ」と「Biz・ホーダイ」は音声端末向けのプラン。
パケ・ホーダイが通常のiモード端末…いわゆるガラパゴスケータイ向け、Biz・ホーダイがスマートフォン向け。どちらも音声の回線契約(タイプ○○、のような基本料金が発生する回線契約)が前提としてあり、その上に加算されるオプション料金にあたります。
そして、最後の「定額データプラン」はデータカードなどのデータ専用端末向け。定額データプランの料金は基本料など込みのセット料金。ここで大きく回線契約システムが違うんですね。

そして、海外のSim Free機などを国内で使おうとする場合、パケ・ホーダイやBiz・ホーダイの場合は繋がりますが、定額データプランでは繋がりません
具体的には、

  • 定額データプラン契約のSimをドコモ以外の移動機に差し
  • 定額データプランのAPN(mopera.flat.foma.ne.jp など)に接続しようとする
と、接続が強制的に切断されます。どうやら機種判別をしているようです。これは「定額データプラン」のAPNのみで行われているチェックで、たとえばmopera U設定用の無料APN(0120.mopera.net)には定額データプラン契約でもそのまま接続できますし何の問題も無く(当然mopera Uの設定画面しか出ませんが)使えます。

また、通常定額データプランを契約すると設定される「接続先限定」(定額APN以外への接続をネットワーク側で拒否するサービス)をドコモショップで外してもらったところ、定額データプラン契約でも他のAPN(従量課金APN)なら接続できました。やはり、「定額データプランのAPN」のみ機種判定をしている模様です。

海外のSimロックフリー端末を使い回したりしたい場合は、ドコモ定額データプランの契約だけはしない(その回線だけは使おうとしない)ように気をつけてください。パケホーダイないしBizホーダイであれば繋がります。また、ソフトバンクやWillcom CORE 3GのSimでもこのようなことは起こらないようです。

ドコモは、4月1日からこれらの定額プランのうち「パケ・ホーダイダブル」と「Biz・ホーダイダブル」を統合して1つのオプションにまとめる予定です。その時点でこの扱いがどう変化するかは後日確認してみたいと思います。(それでも定額データプランはまとまらないので扱いは変わらない気はしますが…)