前回、「b-mobile SIM」という格安パケット回線サービスがあることをご紹介しましたが、今回は「じゃあそれがたとえばどんな端末に使えるの?」という夢を見ました。いまから書くのはあくまでも夢の話です。はい。
イーモバイルでは「D25HW」、ソフトバンクでは「C01HW」という型番で販売されている、「Pocket WiFi」という端末があります。非常にコンパクトな筐体で、バッテリー駆動で携帯電話パケット網に接続し、無線LANのアクセスポイントとして振舞うとても便利な端末。要するにいつでもどこでも無線LAN対応の機器をインターネットにつなげてしまうことができるわけですね。複数台のPCやゲーム機で同時にインターネットが使えたりとか、使ってみるとこれが本当に便利です。
この「Pocket WiFi」、もともとはHuaweiという会社の「E5830」というモデルを日本向けにカスタマイズして販売しているものです。なので型番に「HW(HuaWei)」とついてたりするわけですが。
で、この「Huawei E5830」、Yahoo!オークションでE5830などと検索すると、SIMロックフリー機がだいたい相場1.3万円くらいで売っていたりします。これ、普通にHSDPA 2100対応の端末ですので、FOMAプラスエリアには対応していませんが通常のFOMAネットワークに接続することが可能です。(※ただし、電波法上技術適合試験を受けていない端末を国内で使うことにはいろいろと問題があります。そのあたりの事情はケータイWatch「海外版ケータイは日本で利用できるのか?」が詳しいのでこちらをご参照ください。冒頭にも書きましたが、このエントリは夢の中の話。)
さてさて、この「Huawei E5830」では「通信電池 b-mobile SIM U300」ははたして使えるのでしょうか?夢ですが検証してみましょう。
Huawei E5830をPCに差すと最初はマスストレージ(USBメモリ)として認識するので、そこからドライバや設定ツールをインストールします。その後、設定ツール(イギリスのキャリア"3"のバージョンであれば「3 WiFi Manager」)から「Tools」→「Options」を選択します。あ、設定ツールなどひととおりインストールしたあと、かならずE5830は一度抜いて差し直して(きちんとモデムとして認識させて)から設定するようにしましょう。
Profile Managementをクリックしてから「New」を押してあたらしいダイヤルアッププロファイルを作ります。
APNはstaticにして「dm.jplat.net」、Dial-Up numberは「*99#」でOKです。ひととおり入力したら「Save」して「Default」を押して(標準の接続先に設定して)「OK」。
WAN側の設定はこれだけで、あとはUSBにつないだままモデムとして使用するのであれば、「Connection」タブでさきほど設定したプロファイルの「Connect」ボタンを押すだけです。
あっさり普通に繋がります。あとはWiFi側の設定や、接続・切断条件の設定などを詰めればかなり使い勝手があがるはず。たとえば「無線LANを常時ON」「3G回線を、適宜自動接続」と設定しておくと、E5830の電源を入れたまま持ち歩いているだけでいつでもどこでも無線LAN機器からインターネットに接続できるようになります。無線LAN常時待受状態でも半日くらいはバッテリーが持つと聞いています。
無線LAN経由・b-mobile SIM U300の速度ですが、
上り192kbps、下り270kbpsくらいという夢でした。CF端末などで直接つないだ時とほとんどかわりませんね。
このHuawei E5830とb-mobile SIM U300の組み合わせですと、端末が1.3万円程度+パケット使い放題で月額2500円程度の維持費、となります。回線速度も遅すぎるという感覚はなく「必要充分」に速度が出ていますので、コストのわりにはかなり快適なのではないでしょうか…という夢を見ました。
リアルな夢でしたが、SIMロックフリーの世界はなかなか夢から覚めるのがむずかしそうです…。
→ドコモ回線(ドコモ契約)ではどうか、という話はこちら
→週アスストア「b-mobileSIM U300」
→Yahoo!オークションをHuawei E5830で検索
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