2010/04/13 ■ KDDI auのAndroid端末「IS01」実機を見てきたよ Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク


発表以来賛否両論渦巻いているauのAndroid端末「IS01」の実機が触れるようになったと聞いて、原宿にあるKDDIデザイニングスタジオに(ふたたび)行ってまいりました。前回はガラスケース内のモックアップを眺められるだけでしたが、今回は開発中のものとはいえ電源の入った実機そのものをじっくりたっぷりといじり倒すことができましたよ!


IS01は「スマートブック」という名称で“2台目需要”を狙うauのAndroid端末です。6月発売予定の春夏モデルということで先日発表されたのですが、発表以前から「Nexus Oneがauから発売されるらしい」とか「auがついに本気のAndroidスマート“フォン”を発売するらしい」とか様々な憶測が飛び交っていたこともあり、IS01が発表された直後はその予想とあまりにもかけ離れた姿に、ものすごいネガティブな感想が渦巻きました(笑)

私もモックアップを見て「これは微妙かなあ…」とか正直思っていたのですが…。その後も自分の需要を分析、実機を触ってみたら案の定かなり欲しくなってしまいました。たぶん買うと思います。っていうか早く出しやがれコノヤロウ!

このIS01は正直コンセプトがエッジすぎて、人によって本当に「アリ」な人と「絶対これだけは無い」という人がくっきり分かれるかと思います。が、au(+シャープ)は少なくともこの端末は結構本気で作っているな!…というのは触ってヒシヒシと感じましたので、「ナシ」な人も闇雲に否定するのではなくその努力は汲みとって欲しいなあとか余計な心配をしてしまいました。いやー、いち消費者が思うようなことじゃないんですけどね。

以下、触ってみた私の雑感。人によって気になるポイントが全然違うと思いますので参考になるかどうかはわかりませんが。あと、キーボードや大きさなどについても人によって大きく感想が異なると思うので、真の判断は各自触ってからにしてくださいね。

  • キーボードは結構使いやすい印象。両手持ち・親指タイプがすんなり可能。机に置いてのタイピングも予想していたよりはずっと快適だった。ピッチは狭いしキートップにも隙間が無いので、これは使いにくいだろうなあ…と思っていたのですが。もちろん初回なのでミスタイプは結構しましたが、「これなら慣れられそう」という感触はありました。
  • ただし片手操作は不可能。そこは縦型にはかないません。
  • タッチ感はわりとシッカリしていて、タイプしやすい。不安感は無い。
  • キー配列も結構素直でいいんだけど、左下シフトキーの位置だけ理解不能。ALT君、そこは君がいるべき場所じゃない。SHIFT君に譲りたまえよ…。いちおう現場スタッフに要望は上げたけど、設定でALT/SHIFT入れ替え可能にして欲しいなあこれはマジで。
  • サクサク感は、ブラウザとかのアプリ内に入ると超快適。メインUIやタスク管理がちょっともっさりするけど、ここは製品化に向けた最後のチューンが施される前なのであんまり心配はしてない。
  • ブラウザではマルチタッチ・ピンチ操作可能。だけどGoogle Mapでは使えないとかAndroid 1.6ならではの不整合はある。これも発売までになんとかしてくれないかな。
  • トラックボールや各種ハードウェアボタンが絶妙な位置にあり超使いやすい。やっぱAndroid機はトラックボール重要。
  • さらにいえば「カーソルキー重要」。これ意外とスマートフォンには無いんだよね。特に上下のカーソルキーは。
  • 大きさはジーンズの尻ポケットにスパっと入るサイズ。あれ?意外と持ち歩きしやすそう?
  • 通話は「音声みんなにダダ漏れハンズフリー」か「別途ヘッドセットなどを使う」のどちらかだと公式では言われているけど、ハンズフリーの受話音量を最低に下げてスピーカーを耳元へ、マイク部分を口元へ持っていったらわりと普通に電話っぽく(IS01をハンドセットとして)通話可能でした。不恰好だけど。通話滅多にしないから俺別にヘッドセットとか持ち歩かなくてもこれでいいや…。
  • それでもやっぱりスピーカーからの音はちょっとは外に漏れちゃってるので、もうちょい最低音量を下げさせてもらえるとありがたいなーとか思った。
  • ちなみにスピーカーはヒンジ付近中央左寄りの横長の穴、マイクはキーボード手前側赤外線受光部付近。
  • 地磁気センサ・加速度センサを内蔵しているので、ストリートビューやGoogle Sky mapなどでは「向いている方向の」画像が出せる。ただし加速度センサによる縦持ち横持ち判定によるアプリケーションの画面の縦横変換はいまのところしていない。
  • 一部アプリケーションでは縦持ち前提のものが用意されていたりする。画面がでかいので縦持ちでも結構迫力がある。
  • 店頭の人いわく「解約してSIM抜いてもWiFiで普通に使えます」あたりまえのはずの話なんだけどこれはうれしい。
伝わってるかどうかわかりませんが、感想をひとことで言うと「いや、なかなかコレは良い端末ですよ?」という感じです。または、「これならTwitterでtsudaる気になる!そんな端末がやっと出た!」といえば私の求めている端末像と感想のニュアンスがおわかりいただけるかな。
赤外線通信ポートでカメラ画像の受信も実にすんなりと高速にできました。デジカメ(赤外線対応のFinePix)でバシバシっと撮って必要な画像を転送、コメントを書いて超速更新…みたいなことは機動力抜群にこなせるかと思います。

クラムシェル型・そこそこマトモなキーボード・Android・通信機能内蔵。
実にせまーいツボではあるけれども、結構このツボをついた端末を待望している人っていそうな気がするんですけど、どうでしょうかね?


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