NEX-5＋Eye-Fi X2という組み合わせで、小型軽量・持ち歩きやすい高画質Twitter速報体制ができないか、試行錯誤しています。これがなかなかうまく出来そうでできない…。
新製品Eye-Fi X2は、以前すこしご紹介したとおり従来のEye-Fiよりも格段に転送速度が上がっており、常識的な時間でのファイル転送が可能となっています。PocketWiFiのようなポケットルータと組み合わせることで「いつでも、どこでも、カメラから即写真アップロード」が可能となったと言ってもいいでしょう。
これを使えば、携帯電話カメラとは一味違った画質の写真で「Twitter速報体制」が組めるんではないだろうか、とここのところ試行錯誤していたりします。
そこで、まだ体制は完成していませんが、試行錯誤の経緯を少しここで記録しておくことにします。
- NEX-5はカメラ内リサイズができない
地味に痛いと思ったのがこれ。最近のコンパクトデジカメなどはカメラの再生メニュー内で写真のリサイズができるものがほとんどですが、NEX-5にはこの機能がありませんでした。これは盲点。
速報で遅いモバイル回線からアップロードする写真なんてVGAサイズ(640x480)でいいのですが、撮影そのものは高解像度で行いたい。となると撮影してからVGAにリサイズして、リサイズしたものを選択送信、としたいところです。しかし、カメラ内リサイズができないのであれば仕方ありません。
いろいろためしてみたところドコモFOMA回線を使ったアップロードで、NEX-5画像サイズS(3.5Mピクセル)での撮影ならば10秒ほど、M(7.4Mピクセル)でもぎりぎり実用的な時間にアップロードが終わるようなので、このあたりで撮影するしかないかなと思います。L(14Mピクセル)だと1枚の写真に1分以上かかる上に、モバイルルータだと送信失敗することも多いようです。
- 「選択した画像を共有」は使えない
Eye-Fiの転送モードには「全ての画像を送信」（撮影した画像はすべて有無を言わせず家庭内PC・オンラインサービス双方へ無線送信する）、「選択した画像だけを共有」（撮影した画像はすべて家庭内PCへ送信し、そのうち選択した画像だけをオンラインサービスへ送信する）、「選択した画像だけを転送」（選択した画像だけを家庭内PC・オンラインサービスへ送信する）の3種類があります。Eye-Fiの利便性と屋外速報写真送信機としての使い方を両方満足させるにはこのうち「選択した画像だけを共有」モードを使いたいところですが、やはり懸念のとおりこのモードは屋外でも送信を行いたい場合は使い物になりません。
非常に回線の細い3G回線でつながっている時でもともかく全ての写真を送ろうとしてしまうため回線が逼迫する、遅い回線のためエラーが多発する、選択した写真は送信優先順位があがることになっているが、その写真がいつ送られているのかわからない、一度エラーが発生した写真は再送されないので送りたい写真が送れないことがある、などの問題点に当たりました。
やはりここは素直に「選択した画像だけを転送」モードに設定しておくほうが良いようです。
- Eye-FiのTwitter通知機能は使い物にならない
Eye-Fiを使って画像を転送すると、一度Eye-Fi社のサーバに写真が送信されたあと各社オンラインフォトサービスへ再度転送されることになります。その際、転送完了の通知をEye-Fi社サーバからTwitterへ送信することができることになっていますが、この通知機能は現在のところまともに動作しないようです。
なので、「カメラから写真送信操作をしただけでTwitterへ写真URLが貼られる」夢の速報体制はEye-Fiの機能だけでは（本来できるはずだけれど）難しいのが現状です。そのため、もう一工夫する必要があります。ここはまだ試行錯誤の真っ最中です。 - Picasa web albumに転送して、そのEye-Fi用アルバムのRSSフィードをfeedburnerによって更新チェックし更新されたらTwitterへツイートさせる
→更新チェックが遅すぎて速報性に欠ける。設定が面倒。 - フォト蔵に転送して、フォト蔵の更新Twitter通知機能でTwitterへ通知させる
→フォト蔵のTwitter通知機能はWeb経由・メール経由更新のみに反応するため、Eye-Fiによる写真更新は通知されない
※16:30追記：アップロード先にPhotomemoを利用するのがおすすめ！Eye-fiからのアップロード・Twitterへの連携ポスト・携帯電話からの閲覧すべて可能です
- 写真だけを自動的に送信するので、写真に対してのコメントをつけてツイートできない
これは、写真投稿専用の別アカウントを用意し、そこへ写真更新情報をツイートさせる→その発言を携帯電話からRTするなりしてコメントを追加し自分のツイートにする…というやり方が一般的なようです。しかし、先述のTwitter通知がいまのところうまく体制ができていないのでここもまだ試行錯誤中です。
