2010/06/14 ■ ハンディカムリモコンを改造してソニー一眼カメラ用リモコンを作る Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

ソニー“ミラーレス一眼”カメラNEX-5を手に入れていろいろいじっているうちに、せっかく対応しているんだから…と、リモコンでシャッターを切ってみたくなりました(NEX-5はリモコン対応、NEX-3は非対応)。このリモコンは別売とのことなので、どのリモコンが対応しているのかな…と調べてみるとどうやら「リモートコマンダー RMT-DSLR1」という製品が使える模様。ソニーαシリーズに共通の赤外線リモコンです。
へぇ、なるほど。いくらなんだろう?と思って値段を見てみたら…定価3150円!?Amazonでも2351円???うわあ、たっけええええ!


いやまあ、必要な人にとっては+カメラ趣味の人にとっては別にたいした金額ではないような気もするんですが「週末旅行するから、集合写真撮るときにあると便利かなー」とかその程度に考えていた私にとってはリモコンひとつに3000円はちょっと出しにくい。
うーんそっかあ、じゃああきらめよう、と思ったところに、ふとこんなものが目に入りました。

ずっと使っていたハンディカム「HDR-CX7」に付属していたリモコン(RMT-835)です。
…あれ?
なんか、無茶苦茶似てないですか?

じっくりと写真を見比べてみても、違いといえば一時停止ボタンのアリ/ナシとズーム操作ボタン(T/W)の刻印が違うくらいでリモコン本体の金型とかそのまままるっと使い回しているような雰囲気です。これ、ひょっとして、使えたりする?

さっそくハンディカムのリモコンをNEX-5に向けて、NEX-5をリモコン受信モードにしてみましたが…結果は、まったく無反応。ハンディカムの「フォト」ボタンにくらいは反応してくれても良さそうなものですが、リモコンコードが全く違うようでした。
しかし、ここまで似ているのならひょっとすると基板やリモコンのチップも共通化しているんじゃなかろうか。そんな気がビンビンしたので分解してみました。

構造は非常にシンプルで、基板も片面基板です。分解してメンテナンスすることは全く想定されていない模様で、ケースは完全にはめ込み式。開くのにかなり苦労しました。

リモコンケース下半分の矢印位置4箇所にツメがあり、ここをひっかけてパチンと固定されています(接着やネジ止めはされていません)。なので、この4箇所のあたりを外側にひろげるようにしながら開けば開く…はずですが、かなり強力にはめ込まれていますのでこれがなかなか難しい。外装がボロボロになってしまいました…。

で、開いてみたら…あ、なんかアヤシゲなジャンパが!

さっそく繋いでみます。(なんどか付け外ししたあとの写真なので汚いのは勘弁)

結果としては、これだけでは残念ながらRMT-DSLR1相当には化けませんでした。えぇー…。
しかし、この改造をほどこしたハンディカム用リモコン(RMT-835)の前チャプターボタン(再生ボタンの上のボタン)を押すとNEX-5のシャッターが切れる!なかなか謎な仕様のリモコンに変身

本来のリモコン全機能は残念ながら使えませんでしたが、遠隔からNEX-5(α)のシャッターを切ることだけならできるようになりました。まぁ、別にこれだけできればいいか…。
この素材となったハンディカム用リモコン(RMT-835)、もともと最近の全ハンディカムに付属していたりするのでわりとハードオフやジャンクリモコンなどでも見つかります。また新品を補修部品で買ってもせいぜい850円~1000円くらい。シャッターを切るだけと割り切ればこれはこれでアリかな?

また、α用のリモコンRMT-DSLR1は発売日が2008/10/23RMT-835そのものは2006年から使われているリモコンなので、ちょっと素材が古すぎたのかもしれません。最近のハンディカム用リモコンだったらそのままRMT-DSLR1に化けたりするかも?

…と思ったら、どうもちょうどαリモコンが発売された2008年あたりからハンディカム付属のリモコンは型番がRMT-835Eになっている、のかな?持ってないし見たことがないのでわかりませんが、RMT-835Eベースなら安価にRMT-DSLR1相当のリモコンを作れちゃったりするんでしょうか。ちょっとドキドキですね。

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