なんだか一瞬気絶したかと思ったら、NEX-5のダブルズームキットが…なぜか、私の手元に…。あっれー、おっかしいなあ…。
しかたないので!?仕事の合間にちょこちょこと撮ってみました。
NEXを日常の食べ物写真を撮るカメラとして使うのなら、ズームレンズ(18-55mm)必須です。そういう用途だと大きさ優先で16mmパンケーキをどうしても使いたくなりますが、やはり16mmは広角過ぎて画角が厳しいのとせっかくのイメージセンサを活かしたボケがうまく作れません。そしてボカそうボカそうとしてうっかり絞り解放になった日には周辺が厳しいこと厳しいこと。こういう用途にはコンパクトなマクロレンズが欲しくなりますねえ。
いっぽう、風景スナップには16mmパンケーキはなかなか気持ちよい画角を提供してくれます。四隅の解像感がちょっと残念ではありますが、散歩しながら風景をスナップするのには大きさといいちょうど良さそうです。そしてNEXの手持ちHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能がかなり良く出来ています。これは複数の露出で数回シャッターを切り、通常の露出では「白く飛んで」しまっているところ・「黒くツブレて」しまっているところを補い、ツブレないように合成してくれる機能。通常HDR撮影をしようと思ったらきちんと三脚立てて、数回のレリーズの間に画面がブレないよう気をつけなければいけないのですが、NEXのHDR機能は手持ちでOK。多少のブレは自動補正してくれます。また当然場面によってはHDRを切ったほうがいい結果が出ることもありますが、NEXのHDR撮影は「HDR OFFの通常撮影」と「HDR合成した結果」両方を記録してくれるので、撮影した“後”にどちらがいいか選べるのです。いや、話には聞いていましたが試してみるとこれが実に素晴らしい。
さらにHDRの効果がはっきり出ているものを挙げてみます。
こんな雑多な写真でも、手持ちHDR機能をONにするだけでバスの車内と木の葉・空・東京タワーの足すべてが適正露出というわけわからない写真になります。もちろんそれが意図通りでなければ、HDRがかかっていない写真を採用すればいいわけです。
操作性は慣れもありますが、いまのところ「おまかせiAuto」と「HDRをセットしたプログラムオート」を場面によって行ったり来たりしながら撮影している感じでそれほど不満はありません。ISO設定やHDR撮影がメニューの奥にあるのでいちいち変更するのが大変!…ではあるのですが、「おまかせiAuto」(完全全自動オート設定)だと「ぼかしコントロール」以外の設定がほぼできないので、当然HDRやISOの設定も無視されます。なのでHDRを使わない時はiAuto、少しいじる時はプログラムオート(または露出・シャッタースピード優先モードなど)に切り替えて使える…かな?
最後に画角の比較を。上からNEX-5 16mm、18-55mm/18mm(広角端)、18-55mm/55mm(望遠端)、DP1(17mm)。
18-55mmレンズの使い勝手はかなり良く、どうもこちらが本命。16mmパンケーキとNEXボディとの組み合わせは実にかっこよく持ち歩きやすいのですが、さてどこで使おうかという感がしなくもありません。なんにせよ実に面白いカメラだと思います。またしばらく写真を撮るのが楽しくなりそうです。
■19:30追加
外が暗くなってきたので、「手持ち夜景モード」も使ってみました。これはHDRと同じく複数枚連射・合成することで夜景をキレイに撮影することができるモードです。具体的には感度を上げ、シャッター速度を稼いで手ぶれを防ぎつつ複数枚撮影した画像を合成することで高感度ノイズを消す、という画像処理が行われます。夜景を三脚使わずに手軽に撮影できる、という触れ込みですが、なかなかの実力だと思います。これが手持ちで気軽に撮れるってのはイイですねえ。