2010/05/07 ■ 自分で撮った3D写真でビューマスターのリールを自作するキット Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

富士フイルム『FinePix REAL 3D W1』で撮ったデジタル3D写真を手軽に視聴できるよう保存するにはどうすればいいだろう…?というテーマで過去いろいろ検討してきましたが、この“検討”は昨日のblog記事にある件と根が同じ課題でもあります。つまり「特定の技術に依存したコンテンツは、その技術が無くなってしまった時に閲覧不能になる」という問題をいかに避けるか。
いまデジタル3D写真として撮っている被写体が主に「自分の子供」であるがゆえに、いまから30年後でも安心して鑑賞可能な技術を採用しないといけないのです。はっきり言って、デジタルデータではこの前提はクリアしにくい。

アナログの3D写真にはさまざまなフォーマットがあり、その中でも通称「リアリスト・サイズ」と呼ばれるマウントなどは定番中の定番となっておりそういう意味(後世でも使えるかどうか、という視点)でも安心です。が、スナップ写真を手軽にサクサクと切り替えながら安価なビューアでみんなでワイワイ眺めるという用途だともうちょっとカジュアルなものが欲しい…。

というなか、海外で「デジタルカメラで撮った3D写真からビューマスター用のオリジナルリールを作成するキット」が売っていたので買ってみました。$49.95。

…って、想像はしていたけれども…説明書のPDFを読んでみると…


こんな写真から説明が始まります。うはあああ、一枚一枚フイルムを自分で切って正確に貼れ、とおっしゃいますか…。


なんというか、根性というか根気が必要な製作キットでございました。たしかに作ることはできるんだけれども、私はこれ1枚作ったらメゲる自信があります。いやあ、やっぱりもうちょっとカンタンに作る方法を何か考えないといかんですなあ…。
(ほかに売っていた$19.95の空リールセットも同様の「位置合わせは自力と根性でなんとかしろ」式でした…)

ただ、この「ビューマスターのリールとして家族スナップを保存する」というコンセプトそのものは
ビューマスターはもともと子供のおもちゃだけあって子供も大喜び。方向としては間違ってないんじゃないかなあと思っています…。


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