2010/05/11 ■ インクジェットプリンタ用「バックライトフィルム」 Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク


インクジェットプリンタ用の「バックライトフィルム」という特殊用紙があることをつい先日知りまして、さっそくAmazonからEPSON スーパーファイン専用バックライトフィルムという商品を購入して印刷を試してみました。

光を透過させる特殊印刷といえばすぐ「OHPシート」を連想しますが、よくよく考えてみるとOHP(オーバヘッドプロジェクタ)が既にほとんど使われていない過去のモノです。OHPスライドを作る機会というものも現代ではほとんど無いでしょう。気がついたら「プリンタ用のOHPシート」も店頭での扱いを探すのがタイヘン、という程度に見かけなくなっていました。
そのかわり、透明や半透明な素材はシール用として複数種類の製品が出ているのですが、印刷サンプルなどを見る限りでは、いわゆる写真画質を望むのはちょっと厳しそうです。

そんななか(これも古い商品ではあるのですが)「バックライトフィルム」という製品の存在を知ったわけです。バックライトフィルムとは、その用紙に印刷しただけではあまり美しい発色が出ないものの、液晶画面のように、後ろから光源を当てて光らせることで本来の“美しい”写真を浮かび上がらせるための特殊シート。店頭ポップなどでよく使われていますね。

表から印刷するタイプと裏から印刷するタイプ、どちらもあるみたいですが、今回購入したものは「裏から印刷するタイプ」でした。対応プリンタとしては挙げられていませんが、Canonのインクジェット複合機、MP600にて印刷。


実際に印刷してみると、さすが写真用の特殊紙だけあってインクジェットとの相性が良い感じです。また、黒インクの沈み込みがシッカリしていて、強力な光源を当ててもきちんと黒が出るようになっています。一方、色乗りを確認するためにはやはりきちんとしたバックライト光源(強力な光源)が無いとキビシイなあという感じ。これはちょっと面白い。

ビューマスターのオリジナルリール作成用の台紙としては「本来のリール(ソフト)より少し暗くなってしまうけれども見た目は充分実用範囲。あとは高くて綺麗なプリンタが欲しい」。そして、OHPシートではことごとく全滅だったと言われる昇華型プリンタ(SELPHY)で印刷してみたら、インクリボン破損のような事態にはならず印刷は正常に終了したものの、まったくインクが乗らず非常に薄い印刷になってしまった(記事冒頭写真右上)という結果に。


この「バックライトフィルム」、もとは店頭ポップなどに使われる用紙なだけにEPSON純正用紙はA3からの設定でした。その他のメーカーではA4からありますが、はがきサイズなどに印刷してもちょっと面白いので、この用紙で遊ぶにはペーパーカッターがあったほうがいいかもしれません。

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