2010/05/26 ■ ときどきふと眺めたくなるギーク向け写真集3冊 Xでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

ちょっと疲れた時にふと取り出して眺めたくなる写真集があります。
写真集…と言っても、女の子が写ってたり綺麗な風景が写っていたりするものではなく、ただひたすら機械が写っているというなんともアレなものなのですが…これがまた、いいんですよ。
ギーク向け…というよりもオッサン向けという気がしなくもありませんが、今日はそんな写真集を3冊ほど紹介したいと思います。

COLLECTABLE TECHNOLOGY


COLLECTABLE TECHNOLOGY。ラジオ・電卓から腕時計、PC・ゲーム機・おもちゃまで、さまざまなヴィンテージ電気系ガジェットを集めた写真集。写真は基本的に1アイテム1点で、アイテムごとに簡単な解説が加えられています。「COLLECTABLE」の名の通り、今回紹介する3冊の中では、もっとも「見ていると載っているものが欲しくなっちゃう」ある意味危険な写真集です。日本人として馴染みのあるアイテムも多数載っているのもポイント。

CORE MEMORY ヴィンテージコンピュータの美


CORE MEMORY ヴィンテージコンピュータの美。こちらは一転、解説は最小限に写真をこれでもかと押し出す構成です。紹介されているコンピュータは大型コンピュータ中心、時代は「コアメモリ」の書籍タイトルが示すようにENIACからのコンピュータ黎明期が多く取り扱われています。当時の大型コンピュータの膨大な配線、ものすごい量のスイッチや部品を思う存分堪能するならこの1冊です。

DIGITAL RETRO

DIGITAL RETRO。アルテア8800・PET2001・AppleIIからNeXT Cubeに到るまで、独自アーキテクチャ花ざかりだった時代のコンピュータやゲーム機を1台1台丹念に撮影した写真集。1機種ごとに4ページを使い、写真や解説を加えて各機種のその時代での位置づけを明確にしています。日本で馴染みのある機種が多くないのが残念ですが、読み物としても眺めていても楽しい一冊


どの写真集もボリュームと質のわりには安いと思います。いまでこそ「パソコン」のアーキテクチャはどれも同じようなものになってしまいましたが、そこに到るまでの過程ではそれこそ無数のアーキテクチャが生まれ、そして消えていきました。そういったテクノロジーに思いを馳せながら眺めてみると、いま現在の技術にもまたあらためて輝きを感じたりします。そんな、疲れた時に効く3冊。いかがでしょうか。


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