仕事では触っているけど、個人でも少しは手を動かさないとなあ…というわけで、完全趣味でHoloLens用のアプリ「HoloAudioVisualizer」をつくってみました。せっかくなのでWindows storeへの登録も体験してみたい…と、ストアからダウンロードできるようになっています(※Microsoft HoloLens専用)。
機能はとてもシンプルで、HoloLensのマイクから周囲の音を拾い、音量や周波数成分にあわせて反応するオーディオビジュアライザをその場に出現させるものです。
PCでの音楽プレイヤーなどではよくあるオーディオビジュアライザですが、このアプリはHoloLens自体で音楽を再生するわけではなく、あくまでもその場の環境音に反応します。HoloLensは「現実世界」と「デジタル世界」の境界線を崩す装置。現実世界で鳴っている音楽に→デジタル世界で演出をつけて→それが現実世界に溶け込んで現出する、みたいなおもしろさが垣間見えます。ぜひ部屋で音楽をスピーカーで鳴らしながらこのアプリでぼーっとパーティクルを眺めてみてください。
アプリのつくりは非常に簡単なもので、UnityのアセットストアにあるAudio Visualizerアセット(おすすめ!)のサンプルにあるエフェクトを少しカスタマイズしてHoloLensアプリとしてまとめただけ、というもの。「HoloLensのマイクを使って周辺の音響をビジュアライズしてみたいなあ、そうしたらどう感じるかなあ」というのが見てみたかった。
本当はHoloLensにはマイクアレイがついているっぽいので、マイクアレイの入力を元に音源定位を求めてそれを表示する、みたいなことをやりたかったのですが、マイクアレイそのもの(各マイクの生データ)へアクセスする方法が見つけられませんでした。もしご存じのかたがいたら教えてください。
HoloLensは、こういう「現実世界の情報をもとにデジタルでビジュアライズする」というアプリケーションが似合う感触があります。外部センサとか、他デバイスの連携とかもっとやっていきたい。あ、あと、このアプリのビジュアライザの種類も増やしたい(笑)
ストアへの登録は先人のまとめに従えば非常に簡単でした。が、アプリ審査まではすぐ終わるのにそこからストアへ出てくるまでが時間かかった…!
自分の場合は
6/10(土) 13:00ころ アプリ提出
6/13(火) 14:44 RATING CERTIFICATE、ほぼ同時期に審査通過
6/15(木) 22:40 Your app HoloAudioVisualizer is in the Store
アプリの審査が通過してからステータスが「公開中」(Publishing)となり、ストアへの登録手続きが始まるのですが、この手続き、ヘルプでは「最大16時間」とか書いてあるのに48時間以上かかりました。「ほんとにこのままでいいのかなー」と不安になってくるレベル。
営業日を考えると審査自体はすぐ終わるのですが、そんなわけでアプリの提出から公開まではやっぱり1週間くらいは見ておいたほうが安全そうです。