8月末に電子ブックリーダーAmazon Kindleの最新バージョンが発売されました。第三世代ということで「Kindle 3」などと呼ばれているようです。Kindleは当初3G(携帯電話)通信モジュールを内蔵し、世界各地で無料で3G通信網を使うことができいつでもどこでもワイヤレスで電子書籍の購入やWebブラウズが出来るということで話題になりました。
このKindleが第3世代でついに3Gを搭載しない「WiFiモデル」もラインナップに加えることになり、同時に端末代もかなり下がりました。一番安いもの(WiFiモデル)で$139。2004年に発売されたソニー「Librie」が4万円近くしたことを思うと隔世の感があります。
で私も早速Kindle 3を購入したわけですが「史上最強の携帯電話」N-08Bと組み合わせてみるとちょっと面白い使い方ができることに気が付きました。
Kindleは以前のモデルでもHackすることで日本語フォントを載せることは出来無くはなかったのですが、Kindle 3になって正式に最初から日本語フォントが搭載されました。PDFやテキストファイル、Webブラウザなどで日本語がそのまま通ります。
そしてKindle各端末に割り振られた専用アドレスへテキストやPDFを添付してメールすることで、自動的に端末メモリへデータをプッシュして表示する機能があります。つまり、これをN-08Bと組み合わせると…
N-08Bですらすらとタイプしたテキストファイルを、そのままメールに添付してKindleに送信することで、入力した文章をKindle上で表示することができます。そのメールをサーバから受信するための接続も、N-08BをアクセスポイントモードにすることでKindleをインターネットに接続することができますので一石二鳥。N-08B・Kindleの2台があるだけで連携することができるのです。
N-08Bのテキストエディタでメモや原稿などを入力したら…
テキストエディタからそのまま「メール添付」でメールを送信します。宛先はKindleのデバイスに割り当てられた独自のアドレス。(ただし、事前にamazon.comのKindle管理ページからdocomo.ne.jpのアドレスからの受信を許可設定しておく必要があります)
メールの送信が完了したら、次にN-08Bをアクセスポイントモードに切り替えます。KindleのWiFiはN-08Bのアクセスポイントに全く問題なく接続することができます。
すると、まもなくKindleに先程メール送信したテキストファイルが送られてきます。これで選択するといつでも普通にKindle上に表示することができる、というわけです。ここまでの流れを「N-08B」「Kindle」のみで完結して行うことができるというのは地味に便利。文字化けなどのトラブルもなく日本語がきちんと表示されますし、手順もそれほど複雑ではありません。
N-08BはN-08Bで「テキストの入力に特化した携帯電話」ですが、Kindleは逆に「テキストの閲覧に特化したデバイス」。特にN-08Bのテキストエディタは文章の一覧性に欠けるところがあるのですが、逆に文章の全体を流して読むのにはKindle以上に適したものもないでしょう。
文章だけでなくちょっとしたメモなども簡単にKindleへ送れるので、「読書端末」とだけではなく素早くKindleにテキストを「いつでも、どこでも」送りつけるためのターミナルとして、N-08Bは最適かもしれません。
(※本稿で使用しているN-08BはN-08Bブロガーフォーラムというイベントでご提供いただいたものです)