時々タスクが暴走したりと若干不安定な面も見せたau IS01ですが、本日第一回のケータイアップデートがありました。設定→システム→ケータイアップデートからアップデートできます。が、このアップデートを適用すると一部のマニア大喜びだった/data/busyboxへのパスが削除されるので気をつけてください(まあ、ちょっとめんどくさくなるだけではあります)
で、ベースバンドバージョンとビルド番号が01.00.02→01.00.03となりました。その一方、IS01の兄弟機NTT DoCoMoのLYNX SH-10Bの発売もまもなくのようです。
au IS01とDoCoMo LYNX SH-10Bは兄弟機でほぼ同一の“スマートブック”ですが、以下のような違いがあります。
au IS01 | DoCoMo LYNX SH-10B | |
---|---|---|
本体色・デザイン | 黒/水色 | 赤/白 |
ストラップホール | なし | あり |
ホーム画面 | auオリジナル | - |
本体サイズ | 83×149×17.9mm[最厚部20mm] | 83×148×17.8[最厚部17.8mm] |
連続待受時間 | 約200時間 | 約280時間 |
連続通話時間 | 約300分 | 約310分 |
FMトランスミッター | あり | なし |
DLNAサーバ機能 | なし | あり |
海外ローミング | なし | あり |
プリインストールAR | セカイカメラ | * |
Cメール対応 | あり | なし |
/data/busyboxへのPATH | 01.00.03から削除 | なし |
「キャリアの無線通信規格部分に起因する差異(連続待受・通話時間、海外ローミング、Cメール)」「本体外形デザインの差異(色・ストラップホール・サイズ)」はわかりやすいですが、あとはホーム画面・FMトランスミッターの有無(これはIS01でも搭載されていることに気づいていない人が多いような気がします…)・DLNAサーバ機能の有無といったあたりが主な違いとなります。噂されていたメモリ量については確認したところ同一でした。ほかにもプリインストールされているソフトウェアに違いはありますが、あくまでもアプリケーションレベルでの違いと言っていいでしょう。シャープ製のウィジェットについてはIS01・LYNX関係なく全ウィジェットがシャープのスマートフォン特設サイトからダウンロード可能になるとのことでした。
au IS01で一部のマニア大喜びだった/data/busyboxへのPATHは、少なくとも展示会場でデモンストレーションされているLYNXでは通っていなかったのでもう駄目かなあと思ったら案の定ケータイアップデートで削除されてしまいました。(/data/fonts の仕掛けはLYNXにも用意されていて生き残っているみたいです)
というわけで、名実ともに兄弟機と呼ぶにふさわしい、ほぼ同一の機種と言ってよさそうです。いままでau IS01の文脈で語られていた「壁紙だけを表示する画面を用意する」「終話キーでアプリケーションを“終了”できる」「タスクマネージャが最初から搭載されている」「細かい設定項目がOSの設定メニューに統合されている」などといった「従来の日本の携帯電話ユーザにあわせた」細かいOSのカスタマイズなどもLYNX SH-10Bにしっかり受け継がれていました。
非常に使う人を選ぶ“変化球”に見えながら、細かい作り込みにメーカーの本気が垣間見えるau IS01/LYNX SH-10B。
特にこのキーボードは本当に快適で、誇張でなく慣れればかなりの速度でタッチタイプが可能です。ほかにないタイプの端末であるからこそ、この端末が本当にピタっとハマる人はいるはず。まだ触れたことのない人はぜひ先入観無しで触ってみてください。なかなかいい端末ですよ!