2010/07/22 ■ AndroidでのGoogle Mapを進化させるbrut Xでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク


海外ではAndroid向けのGoogleマップでナビゲーション機能が使えますが、日本国内ではまだ使うことができません。が、純正のGoogle Mapアプリケーションを改造することで強制的にナビゲーション機能を有効にするなど、さまざまな機能アップを図る“勝手改造版”が実は開発・公開されています。それがBrut Google Maps
(※今回紹介するアプリケーションは署名が行われていない“野良”アプリケーションです。当然リスクがありますので、試される場合はご自分の責任で行ってください)


まずは“野良”アプリケーションをインストールするために、設定→アプリケーションから「提供元不明のアプリ」のインストールを許可します。

次に、Brut Google Mapsの配布元から、改造済Googleマップをダウンロードします。「Download:」の項のリンクから各種ダウンロードサービスへ飛びますので、よく読んでダウンロードしてください。


ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたapkファイルをそのままタップするとインストールすることができます。

インストールが終わると、Google Mapsのアイコンに[brut]と書かれたアプリケーションが見えるようになります。これが改造版。起動すると、さまざまな改造メニューが使えるようになります。

中でも「Read map from cache」と「Save map to cache」は必須で超べんり。これは、GoogleからダウンロードしたマップデータをSDメモリカードにキャッシュしてくれる機能です。最初に表示する地図はダウンロードの時間がかかりますが、次からは超高速に。はっきり言ってナビを使わずともこの機能のためだけにBrut版は入れる価値があるんでないかと思います。

で、いつものように経路検索して…

「ナビを開始」で「ナビ[brut]」を選ぶと、いままでは地域制限で起動しなかったナビ機能も使えるようになります。

実際に使ってみると、GPSの精度や走行中の地図の見易さはなかなかですが、ナビゲーションのしかたは少し独特で慣れが必要です。また音声案内は英語のまま。もちろん日本のカーナビのような超詳細な(走行すべき車線から、立体交差の側道まで緻密に案内してくれるような)道案内は望めませんし、いまのところマップの経路検索で電車+徒歩ルートを使って検索してもナビは車ルートの案内しかしてくれません。経路検索や目的地のデータベースなど、日本の既存ナビやEZナビウォークなどに一日の長があるのは事実。
と、地域性を無視して強引にモードをONしているだけあって当然粗はあるのですが、au IS01のような横置き大画面とは相性もよさそうですし、ちょっとした道案内程度なら充分な性能があります。これは日本対応バージョンのリリースが楽しみです。

ちなみに、brutの改造オプションの中に「無理やりマルチタッチ機能を有効にする」というものもあるのですが、残念ながらau IS01+Android 1.6の環境ではONにしても変化はありませんでした。惜しい…。