2016/09/23 ■ 無線化デスクトップ環境を構築し家庭内ノマドの民となる Xでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

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ノマド(nomad)は、英語で「遊牧民」の意味。近年、IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉として定着した。このような働き方をノマドワーキング、こうした働き方をする人をノマドワーカーなどと呼ぶ。
知恵蔵2015から/コトバンク

我が家でも先日大幅な模様替えを実施した結果、華麗に私の書斎部屋が子供部屋にジョブチェンジ(あるある)、私の作業スペースは「リビングのどこか」となりました。

この場面で便利なのはノートパソコン。普段持ち歩けないような大きいサイズのノートPCが売れているのはまさしくこういう「自宅内モバイル」使用目的かと思います。しかし、私の自宅での普段使いのPCは丹精込めて作り上げたVR Readyでパワフルな水冷ポータブルゲーミングデスクトップです。どうしたもんかな、と考えた結果、このデスクトップPC環境を家庭内モバイル運用することにしました。

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もともとデスクトップPC自体が、デモ用途などでの持ち出し・持ち運びを考慮した可搬型ですので、リビングの片隅にこのように「いつでも取り出しやすい」ように設置しました。刺さってる常設のケーブルを抜いてやればひょいっとそのまま持ち出せるようになっています。(電源ケーブルなど、外でも必要なケーブルは常設用とは別に持ち出し用が袋にまとめてある)

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そして、モニタはOn-Lap 1101H 11インチ フルHD モバイルモニタ、キーボードはMajestouch MINILA Air 赤軸 Bluetoothキーボード、マウスはLOGICOOL ワイヤレストラックボール M570tを使用。この時点でキーボードとマウスはともに無線接続ですので、ついでにモニターも無線化すればPCの本体の場所にしばられない環境が完成するのです。

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というわけで今回使ったのがWHDI(Wireless Home Digital Interface)対応のHDMI無線伝送機、HP Wireless TV Connect Kit。たまたま安かったのでこれを使いましたが、いまだとロジテックLDE-WHDI202TRあたりもいいかもしれません。機器選定のポイントは、

  1. WHDI対応など、HDMI入力を無線伝送できること
  2. 低遅延なこと(※WHDIは遅延1ms)
  3. 受信機が5V電源(USB電源)で動作すること

3番が運用を楽にする重要ポイントで、送信機(PC側)はUSB電源対応を明記してあることが多いのですが、受信機(テレビ側)は普通ACアダプタを使うため電源電圧が不明です。HP Wireless TV Connectと、LDE-WHDI202TRはともに受信機側も電源5Vの模様。

これでデスクトップPCを扱うための全インタフェース(ユーザが見て操作するデバイス)が無事無線化できますので、これらを一カ所にまとめて「家庭内モバイルセンター」を作ります。

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ベースの板としてIKEAのBRADA ラップトップサポートを使用。ちょっと傾きがきつめですが、キーボードとマウス(トラックボール)を置いて使うにはちょうどよい横幅。

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この板に、車載(車のダッシュボードへの取り付け)用タブレットホルダーを使い、On-Lapの11インチモニタを固定します。On-Lapの今回使ったモニタは11インチ相当ですが、7~9インチ向けのタブレットホルダーPH14-02がぎりぎりぴったり使えました。

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これに、microUSBメス→microUSBオス 2分配ケーブル(microUSB 1本をモニタと無線HDMI受信機 2箇所に供給)、短いmicro HDMIケーブル(無線HDMI受信機→On-Lapモニタの接続)をつないでやり、細かいケーブルをケーブルフックで固定。

無線HDMI受信機も両面テープなどで止めてしまいます。

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これで「板ごと部屋のなかの好きな場所にひょいっと持って行き、そこらへんに(スマホ充電用に)転がっているmicroUSB電源ケーブルを繋いでやるだけでデスクトップPC環境が使える」という「無線化デスクトップ環境」の完成です。ちなみに、モバイルバッテリーを繋いでやれば電源ケーブルすら不要になります。

WHDI(無線HDMI)が意外と飛ぶので、部屋の中だったらだいたいどこでも大丈夫。まさに「家庭内ノマド」。ダイニングテーブルだったり床に寝っ転がったり、その場その場で好きなところでパワフルかつ安定なデスクトップPCが使える、というのはけっこう快適な体験。ノートパソコンと違って重たい処理をして甲高いファンが回り出すこともありません。ゲームパッドも無線なので、もちろんゲームだってどこでもできます(激しく映像が動くと無線伝送段階で画質が落ちますが、、)。

…とまあ、この環境、とても素敵は素敵なのですが…

いま、ひとつだけ、「この環境をつかいはじめるとき、PCの電源ボタンだけ本体に押しに行かなきゃいけない」のがめんどくさいという難点が、、、(笑)

なにはともあれ、あらためて

On-Lap 1101HタブレットホルダーPH14-02の組み合わせ、それとWHDI送受信機を使ってデスクトップをポータブル化する、というのはなかなかおすすめです。