2013/12/13 ■ Oculus Riftで視線追尾式狙撃装置(肉)を作ってみた Xでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

こちらはOculus Rift Advent Calendar13日目の記事になります。

映画「ブルーサンダー」をはじめとして攻撃ヘリコプターなどでよく出てくる「視線追尾式の武器」…と言ってわかりますでしょうか。こう、頭を向けた方向にガトリング銃が向くやつ!進行方向関係なく、敵のほう見れば照準が合うかっこいいやつ!
…Oculus Riftであれを作ってみることにしました。

動いている様子の動画はこちら。


Oculus Riftが向いた方向にカメラを物理的に動かしてやることも一瞬考えましたが、「Oculusで首を動かす」から「そちらの映像が見える」までの間に遅延があると絶対酔う自信があるので、今回視野部分は視野角180度のウェブカメラBSW180ABKを使い全視野ぶんの映像を撮影してしまってカメラ自体は固定することにしました。


ちなみにこのBSW180ABK、2個のカメラで180度視野角を実現するWebカメラなのですが、フレームレートこそ15fpsか?ちょっと低めなものの、特殊なドライバも要らず(つまりPC側のステッチではなくカメラ側でステッチされて!)180度視野の映像がCylindricalなパノラマとして出力されてきます。

BSW180ABKが出力する画像は、こんな感じの半分にぶった切った円筒形を用意して、テクスチャとして貼ってあげればきれいなパノラマ視野が再現できます。上下の視野はちょっと足りないですが「Oculusで遠隔視野再現」的なことを試す場合にはお手軽といえるでしょう。

あとは、Oculusの角度を取得して…

そのとおりにサーボを制御してあげればいいだけですね。
このあたりの機構は以前「プロニクション・マッピング・システム」として作ったものの使い回しで、「肉」という字をおでこに狙いをつけて投影する武器として作りました(笑)

投影部分は、本来こんなことに使われてはいけないような気がするオサレなフランス生まれのスライドプロジェクター「DIAPOD」壁にステキな光のデザインを施すためのデザインアイテム。
今回(というか前回から)は、このオサレなスライドプロジェクター向けに「肉」という文字のスライドをわざわざ作りまして、「肉投影専用プロジェクター」として使用しております。

よい肉ライフを!