2021/06/05 ■ 携帯型カルビ迎撃システムをビルドして、半額カルビの襲来に備えるの巻(6/20 Update) Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

ある日突然半額カルビが襲ってきたとしたら、あなたはきちんと迎撃することができますか?半額カルビ襲来のための備えはできていますか?

…え、できていない!?いけませんねいけません、日頃からの備えが重要です。 なので備えましょう、備えましょう。いつなんどき半額カルビに襲われたとしても、いつでも迎撃できるよう準備をしておきましょう!

とまあ謎の煽りではじめましたが、流れとしては以前ビルドした「本棚に入るBBQ」キットの流れをくむものです。本棚BBQキットもなかなかよかったのですが、もっとお手軽に!もっとコンパクトに!…というわけで、なんだか行き着くところまでいってしまいましたというお話。
今回構築した「携帯型カルビ迎撃システム」の全体像は上記写真のとおり。ジーンズの尻ポケットに入るサイズのポーチに以下の物品がつめこまれています。主に100円ショップの製品ですが、いくつか100円ショップでは買えないものが含まれています。(※2021/06/20更新。塊肉迎撃対策にナイフトング変更、箸の改造追加) ポーチなども全部含めて総計3976円(税込)風防・角皿・ナイフの3点が価格の半分以上を占めていますが、まあそこはそれ。こだわりの選択なのでヨシ!


ストーブ・燃料

主軸となるのは100均でみつけたポケットストーブです。いわゆるジェネリック・エスビットポケットストーブ。定番のエスビット社ポケットストーブのパk…インスパイア製品です。エスビットタイプのポケットストーブは前からいつか試してみたいなーと思いつつ、なんとなく買うタイミングを逃していたところある日ふらっと入ったキャンドゥにあったのでつい買ってしまいました。
いやー、いまや100均で(330円商品ではありますが)ポケットストーブが売られる時代なんですねえ。話によるとダイソーにも店舗によっては取り扱いがあるようですし、「100均ポケットストーブ」が普通になっていくのでしょうか。って、Amazonでも送料込みで(!)似た値段であるんですね。恐ろしい時代です…

ポケットストーブに同じく100均で売っている固形燃料を載せて熱源とします。コンパクトという意味ではエスビット社純正の固形燃料も興味はありますが、入手性と価格(と匂い?)などを考えるとこれかなあと。写真のタイプの固形燃料は大手の100円均一ショップならだいたいどこでも扱っているはずです。
ただ燃料1個だと微妙に燃焼時間が足りないと感じることがあったので、2個携帯しておくことをオススメします。

鉄板

そして熱源にあわせるのは最近話題の100均ソロ鉄板!
そう、100円均一ショップには最近ソロ向けの超小型鉄板というとても楽しい製品が、110円で!売っているのです。

写真左からダイソー(シーズニング済)・キャンドゥ・セリアで売っている鉄板です。せっかくなので大手3社で扱っているものを各店舗まわって揃えてみましたが、ダイソーで売っているものとキャンドゥで売っているものはまったく同じでした。
ダイソー・キャンドゥで売っている鉄板は、リフターがついているが板厚が1.5mm
セリアで売っている鉄板は、リフターはついていないが板厚が2.5mmです。当然重さも厚さのぶんちょっとズッシリしています。
ちなみにセリアの鉄板(上)は「エコー商事株式会社」、ダイソー・キャンドゥで売っていた鉄板(下)は同じ住所の「エコー金属株式会社」販売でした。セリア版は「株式会社セリアとの共同企画」とありますので、「エコー金属株式会社」が100均ショップ向けのオリジナル製品を企画、それを見たセリアが「リフター要らないからもっと厚くして!」とカスタマイズした、という感じでしょうかね。セリアさんいいセンスしてます!
後述しますが、今回は使用するトングが実質リフターの代用として使えるため、せっかくなので板厚があるセリアの鉄板を採用しました。

で、こういった鉄板はかならず使う前に「シーズニング」という作業をします。シーズニングの方法は「100均 鉄板 シーズニング」などと検索していただければいろいろなかたの解説が出てきますのでそちらをごらんください。シーズニングするともともと右の状態で売られていた鉄板がいい感じの「鉄板!」という色合い(左)になります。わくわくしてきますねえ!

カトラリー・皿

今回のセットを作り始めたとき、最初は「鉄板も小さいし一度にたくさん焼けるわけではないから、取り皿不要!鉄板から直接肉を食べればいい!」などと思っていました。
…が!やはり、実際に試してみると取り皿は欲しくなる。ないと微妙に食べにくいんですね…。で、探してみたのですが100均ではこれぞというコンパクトな、そして薄い皿は見つからず。しかたないのでAmazonの力を借りることにしました。

で、見つけたのがSALUS ミニ角トレー。ステンレス、103x72x7mm
見ての通りポケットストーブの大きさにほぼ近く、かつ薄いので重ねて収納すれば邪魔になりません。ステンレスなのでお手入れも楽。ポケットストーブと本ミニ角トレーの組み合わせはかなりぴったりくるのでオススメできます。


そしてミニ角トレーの隙間にさらにピッタリ収まるのが「CAMPAM 多機能 小型 カード型 ポケットサイズ フィールドギア ステンレス製 マルチツール」。ナイフとフォークがセットになってカード型のケースに入っています。厚さはちょうど5mm、ミニ角トレーのくぼみ部分に入れるとツライチに。


箸はダイソーなどのアウトドアコーナーにある、ステンレス製セパレート箸。プラス、トングとして「T=One パーム薬味トング 大」をあわせます。当初はダイソーの薬味トングを使っていましたが、ダイソー薬味トングは約10cm、「T=One パーム薬味トング 大」は12cm。分厚い肉をつかむ場合は12cmサイズがオススメです。コンパクトを追求するとはいえ生肉を触るものと食べるときに使うものは分けたいですもんね。
写真のとおり、トングの間に分割した箸を差し込み、箸についているゴムでまとめて縛ってしまえば非常にコンパクトにまとまります。
また、「タミヤ AO-5042 3mm Oリング 黒」をステンレス製セパレート箸の間にはさむとゆるみにくくなります。Oリングは無くても機能としては満たしますが、肉をつまんでいるとちょいちょい箸が緩んでガタガタしてくるので、気になるようなら追加しましょう。

なお今回採用したミニトングですが、鉄板を動かしたりするときにリフターとしても使えます。トングの先っぽが鉄板の穴に収まるんですね。なので荷物を減らすのにも役立ちます。

調味料・ライター・風防

ポケットストーブの中に、調味料・ライター・風防をまとめて収納します。
調味料は規格サイズのタレビン・角小(15x15x29mm)が5個、横並びでぴったり
続いて通常サイズのターボライターが並び、ライターの下に敷くように専用風防が入っています。
調味料は今回岩塩アラカルト10(Amazon・718円)のような塩セットを使っていますが、同サイズのタレビンは単体で100均に売っていますし、液体も漏れずに入れることができるのでお好みの調味料を最大5種類!入れておくことが可能です。 ポケットストーブに収納可能な「薄い」調味料ケースはいろいろ探してみたのですが、結局の所タレビン・角小×5個、というのが一番サイズ感と取り回しがよさそうでした。
また、別解として「ポケットストーブに収納すること」にこだわらなければ、ダイソーで売っている袋入りのマジックソルトなども(とても薄いので)セットに入れやすいです。

そして風防。実践してみるとわかりますが、固形燃料は風に弱いです。ちょっと強い風が吹いている環境だと、肉がぜんぜん焼けません。というわけで、風防は別途あったほうが間違いがありません。検索してみるとポケットストーブむけに風防を自作されているかたも多いようですが、私はAmazonに専用風防が売っていたのでこちらを採用します。
非常にコンパクトで、ライターの下に敷いてポケットストーブの中に収まってしまいます。
装着もさすがに専用品、ぴったりはまり、かつ風防の効果もそこそこ出ています。オススメです。

ウェットティッシュ

セットの最後かつキモ。コンパクトな、携帯用ウェットティッシュ。
今回ビルドしたカルビ迎撃システムですが、カトラリーも皿も鉄板も異常にコンパクトなので、食後もウェットティッシュが1~2枚あればあらかた拭けてしまいます。最後はきちんと帰宅後メンテナンスするにしろ、ポーチにしまう前にささっと拭けばほぼきれいになります。また、使ったテーブルや周囲に飛んだ油なども拭けるので多少かさばりますがこれは入れておいたほうがいいアイテムです。
前回のセットでは携帯ゴミ袋も入れていたのですが、今回のような迎撃スタイルだと肉の調達時にレジ袋をつけてもらえればそれで足りると考えて入れていません。このあたりはお好みで。

そして、こういった細々とした部材をぜんぶコスメ用のマチつきのビニールポーチに入れるとぴったりおさまります。ぴったり…といいつつ、ちょっと厚さ方向に余裕があるので最後に弁当箱用のベルトでまとめて、〆。

まとめ

…と、いうわけで。
いつなんどき半額カルビに襲撃されても迎撃可能な携帯型カルビ迎撃システム。
やってみたらわかったのですが、ここまで振り切ってコンパクトにしてしまうと「やっぱり野菜も焼かないと…」とかいう邪念が(物理的に無理なので)きれいになくなり、罪悪感なしにシンプルに肉だけ単品で迎撃すればよいという割り切りが発生。結果的に出動までの心理ハードルが非常に下がります。意外な効果でした。
で、肉を焼くまでのハードルが下がると本当にちょっとしたことで出動可能となり人生がちょっぴり楽しくなる感覚があります。ちょっと言い過ぎですかね?
ただ、まあ、これを家の中で使うのは(試したけど)あんまり…いまいち…おすすめできない…という感じだった…ので、もうちょっと、こう、気楽に火気が使える公園的な所在が世に増えるといいのになあ、と思うのでした…。



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