2012/05/13 ■ USBの表裏を気にせず差せる「どっちもハブ」を改造し「真・どっちもハブ」を自作する! Twitterでつぶやくこのエントリーをブックマークに追加このエントリーを含むはてなブックマーク

USBを差そうとする→あ、ささらない→表裏を裏返す→あれ、やっぱり刺さらない→もう一度表裏を裏返す→なんだ最初の向きで合ってたんじゃん!ぐぎぎ
とても広く使われているUSB端子。なんで表と裏がこんなにわかりにくいねん!…と思ったこと、ありませんか?

それを解決する「どっちもハブ(BSH4U17)」というUSB HUB製品があります。なんとUSB端子が表裏どちらでも差せる構造になっており、どっち向きでも差し込める!!!!のです。すごい!人類の英知がついにUSBに勝利した!
実際使ってみるとこれが本当に快適で、普段「USBを差し込む」という動作ひとつでも意外なほど表裏問題をストレスに感じていたことを実感します。冒頭にあげた例のような「表裏を間違えているからささらない」ということが絶対ないことがわかっている、ということは、多少引っかかってもそのまま差せば刺さることがわかっているということなのです。いや、ほんと、これ、言葉にするより実際本当に快適なんですって!

しかしですね。あまりにもの快適さに衝撃を受けたのもつかのま、しばらく使っていると気づいてしまったのです。気づいてしまったのですよ。

この「どっちもハブ」をPCに差し込む時だけはUSBの表裏を気にしなければならない

という哀しい事実に…。
なので、この問題を解決し、「真に」USBの表裏を気にしなくてもよい「真・どっちもハブ」を作ることにしました。


「どっちもハブ」はこのようにUSBジャックの中身部分がとても薄く作られていて、どっち向きのUSBプラグでもそのままささるようになっています。

いっぽう「どっちもハブ」のPCに差し込むほう(ケーブル部)は通常のUSBプラグとなっているので、このまま普通の(どっちも仕様ではない)USBジャックに差し込む場合は表裏を気にしなければなりません。

ところが。差し込まれる側(ハブ)の「どっちも」製品だけでなく、差し込む側(ケーブル)の「どっちも」製品もあるんです。
それがこの「どっちもUSBケーブル」。メーカーはどっちもハブと同じバッファローさん。…そう、「どっちもハブ」のケーブル部分(PCに差し込む部分)をこの「どっちもUSBケーブル」に取り替えてしまえばいいのです。そうすれば「本当にUSBの表裏を全く気にしなくてよい」「真・どっちもハブ」ができあがる!…はず!

「どっちもUSBケーブル」は差し込むほう(USBプラグ)がこのように薄く「どっちにも差せる」仕様になっています。

ちなみに、「表裏どちらでもUSBが差し込めるハブ」と「表裏どちらでも差し込めるケーブル」。そのハブにそのケーブルを差したらどうなるの!?…と誰もが思うと思いますが、
駄目らしいです。残念…。

さて、そんなわけで改造です。まずは「どっちもハブ」のケースを開けます。特にねじは使われておらず、接着もされていないはめ込み式でした。ケースの切れ目に爪なりを差し込んで広げていけばパカっと2つに割れます(製造番号シールは剥がす必要があります)

つぎに「どっちもUSBケーブル」を適当な長さにぶった切って、芯線を剥いて露出させておきます。

「どっちもハブ」についているケーブルを外します。接着剤が盛ってありますが、これは熱を加えると簡単に溶けるので適宜ボンドを剥がしながら半田付けを取って抜いてあげましょう。

で、抜いたケーブルのかわりに「どっちもUSBケーブル」を半田付けします。芯線の色の順番はもともとついていたケーブルと同じですので、同じ色順で半田づけしてあげればok。

半田付け部分にストレスがかからないように、もとのケーブルと同じようにホットグルーガンで固めておきます。

最後にふたを閉めて完成!見ての通り、ケーブル部分もばっちり「どっちも仕様」になりました!これぞ「真・どっちもハブ」!(もちろんちゃんと使えます)

コネクタが変わってしまったので、ケーブル部分をハブにひっかけて固定することはできなくなりましたが、そこにある真の自由を思えばなんてことはありません。いや、ほんとに快適ですよこれ。

改造を行うとメーカー保証はもちろん、事故が発生しても誰も責任を取れません。試す場合はあくまでも自己責任で!




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