インターネットでのストリーミング生放送は面白い。
面白いんですよ。ほんと。
「放送」と表現されてはいますが、その本質は一対多数の即時ライブコミュニケーションとでもいいますか。いままでに無い概念で、放送とも通信ともちがった印象のものです。
「放送」としては、いわゆる「テレビ的」なことも今の技術ならば個人で出来てしまうし、現代の無線データ通信ネットワークとモバイルコンピューティングパワーをもってすれば、本当にいつでもどこでも個人の力で「生放送」出来てしまう。このパワーはうまく使うと今後非常に大きな力になるんでないかなと思います。
ITmedia: 個人がニコ生で「草なぎ容疑者逮捕現場」リポート ひろゆき氏「妙な臨場感あった」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/23/news069.html
iPhone使いフリーライター 小沢会見ネット中継に成功
http://www.j-cast.com/2010/01/25058670.html
で。
「NKH ニコ生企画放送局」というサークルがあります。というか、私もその末席を汚しておるわけですけれども。
ニコニコ生放送でいろいろと実験的な放送をしているメンバー(生主)が集まり、「もっと面白いことをしたい!」と、ゆるやかな組織として動いています。(MTM04でラブプラス結婚式などを放送したのもNKHです)
この、「ニコ生企画放送局」の「チャンネル」が本日開設されました!
本来、「ニコニコ動画・ニコニコ生放送」の「チャンネル」とは、企業・法人が自社のコンテンツを配信するためのシステムで、開設には法人の契約が必要(のはず)です。個人では普通持てません。ニコニコ動画公式のタレントオーディションで優勝特典として「チャンネル開設」を挙げているくらいです。
それがなぜか単なるユーザサークルであるニコ生企画放送局のチャンネル開設!いやびっくりです。
なんでそんなことができたか?
…もちろん理由があります。
経緯は
プログラム1行のウェブサービスが1時間でニコニコ動画に売却される
http://getnews.jp/archives/44827
Togetter(トゥギャッター) - まとめ「nico.ms買収の流れ」
http://togetter.com/li/3558
のあたりをご覧いただければと思います。
つまり、
- 「ニコ生企画放送局」のメンバー(@toeic990)が、勝手に「ニコニコ動画専用URL短縮サービス nico.ms」を作り運営していた
- ニコニコ動画がTwitter連携を深めるにつれ、「ニコニコ動画にもURL短縮サービスがあればいいね」という話になった
- 「nico.msがあるよ」→「それ個人運営だよね」→「ニコ生企画放送局のチャンネル作らせてくれたら譲るよ!」→「乗った!」
この話、「あればいいよね」から「取引成立」までの時間わずか90分。しかも全てのやりとりはTwitter上で公開で行われた→本当にチャンネルできちゃったよ!(いまここ)
冗談のような本当の話。だって本当にチャンネルできちゃったんだもの!
(※チャンネル番号は功労者「990のひと(@toeic990)氏」にちなんでch990)
そして既にURL短縮サービスnico.msは、ニコニコ動画からの公式リンクに使われています。
1月21日のツイートから:RT @koizuka :RT @ksaito: @toeic990 色々調整できたので、公式つぶやくボタンとtwitter連携のURLを nico.ms にしちゃいますー
posted at 15:32:39なんかこう、当事者に近いところにいるくせにリアリティが無かったけどw ほんとに公式化するんだなぁ。すげえw
posted at 15:33:48と同時に、nico.ms公式化の話にリアリティを感じなかった、というのは自分の思考パタンがオールドタイプだからなんだなあということも痛感する。Web時代のスピードに慣れないと技術者としては今後生き残っていけないよなー。
posted at 15:35:24
いやまったく、いざチャンネル開設にいたっても全く感想は変わりません。私ははたして今後もついていけるのでしょうか。