三脚の名前は「Velbon CUBE」。冒頭の写真でだいたいのサイズ感はわかると思いますが、ほどほどにコンパクトで、かつ「薄い」。
実際コンパクトといわれる三脚でも意外とカバンの中ではかさ張ってしまうものですが、Velbon CUBEはかなり平たい形状となっていて、カバンの片隅にほどよく収まるようになっています。冒頭の写真でも奥に写っている三脚はいわゆる「コンパクト三脚」ですので、さらにもう一回り・二回りは小さいと思ってください。
雲台部分にはつまみがついていて、握ると自由に動くようになっています。一応耐加重は0.4kgまでとなっていますが、この雲台の保持力は意外と強くNEX-5+DT1.8/50SAMを装着した状態で三脚部分を握って多少振ったくらいではビクともしません。軽い一眼レフ程度なら保持できそうです。
※メーカーはあくまでもコンパクトデジカメ用の三脚として販売しています。一眼はもとより、ミラーレス一眼もレンズが重いため推奨しないとのことなので、コンパクト機以外で使うのは自己責任で!
そしてこの雲台部分はワンタッチで縦位置になります。どうしても機構上フリーに動作する範囲は限られますが、この縦位置状態と組み合わせれば困る場面はほとんどないでしょう。
平らな状態の足を前後に開くとこのようになります。このままでも通常のコンパクトなテーブル三脚として使えますし、
足を伸ばすとここまで高さが稼げます。
ただひたすらコンパクトという線ではManfrottoのModopocketとかボ撮ルンですみたいなものもありますが、実際持ち歩いてみるとなかなか「三脚の代用」にはならなかったりします。その点このVelbon Cubeは普通に「三脚」として使えるほど伸ばせるので使い勝手が良さそうです。
と、ここまで読んでもいったい何がそんな「脅威」なのか「これはスゲえ」なのかはピンとこないかもしれません。実はこの三脚が本当にすごいのは、先の「たたんだ状態」から「足を伸ばした状態」へ持っていくアクションなのです。
具体的にどんなふうに使うのか、動画をごらんいただいたほうが早いかも。特に次の動画の2分10秒からのあたりをごらんください。また、特に動画では触れていませんが1分15秒あたりからのカメラの取り付けも実は見所です。固定ネジが非常に回しやすく作られていて、コンパクト三脚にありがちな「着脱に時間がかかる」ということも一切ないのがわかると思います。というかかなり手早くつけられます。
展開が簡単・瞬間な三脚はいままでもありましたが、しまうのが大変だったりカバンの中でいまいち収まりが悪くて持ち歩く気にならなかったりとなにかしら欠点がありました。そのあたりの欠点をきっちり潰してきたVelbon CUBEは納得の「これなら持ち歩ける」三脚なんではないでしょうか。
とまあ、いろいろ言っては見ましたが、まずはどこかの店頭でこの展開・収納をさわってみることをおすすめ。気持ちいい!んだなぁこれが!